人に関心があっても相性判断に興味をそそられないのです

Unison✡works では、基本的に相性を観るということを行っておりません。
その理由について、お伝えしていきたいと思います。

相性とは

あの人はどうも苦手だ、あの人とはなぜか話がよく弾む、などなど誰しもが一度はそのように感じたことがあると思います。

一般的に「相性」とは、相手の性格や雰囲気、仕草などの要素により、自分にとって一緒にいて楽しい・心地よい・嫌な感じなどの説明しがたい感情を伴う何らかの結果を、良し悪しで判断することかと思います。
また、恋愛、仕事、友人、結婚などのさまざまな関係性のシーンにおいて、相性を観ていくことが多いと思います。
恋人としては最高だけど結婚するかどうかは別だなーとか、一緒に仕事をする人としては尊敬するけど友達にはなれないなーとか経験があるのではないでしょうか。

つまり、特定のシーンの関係性において、あの人は自分にとって良い影響を与える存在なのかどうかをジャッジすることが「相性」なのではないでしょうか。

数秘術での相性はどのように見るの?

数秘術では、そもそも良し悪しや吉凶を判断することがありません。
そういう意味で直接相性を判断するための項目はありませんが、例えば、それぞれの項目の数字を引き算した数字を二人の間の違いとして表す「ディファレンスナンバー(Difference Number)」というものがあります。
二人の間にあるギャップとして「ディファレンスナンバー(Difference Number)」を知ることで、理解しえない部分を前向きに捉え、お互いの関係性を補い合うにはどうすればよいかを考えるきっかけを与えます。

しかし、Unison✡works では「ディファレンスナンバー(Difference Number)」を利用していませんので、具体的なその利用方法については割愛させていただきます。

九星気学での相性はどのように見るの?

九星気学における相性は、主に五行論でいう相生(そうしょう)相剋(そうこく)比和(ひわ)といった関係を使って説明されます。
生まれた年からその人の本命星が五行のどのグループに属しているかを確認し、どのような関係かを観ていきます。

例えば、本命星が「八白土星」の人がいたとします。
その場合、「八白土星」は「土星」グループなので、上図にみられるとおり以下のような関係が成立します。

相生

火星→土星(火生土)なので、本命星「八白土星」の人は、本命星「九紫火星」の人から助けを受ける(強化される)関係にあります。
また、土星→金星(土生金)なので、本命星「八白土星」の人は、本命星「六白金星」・「七赤金星」の人を助ける(強化する)関係にあります。

相剋

木星→土星(木剋土)なので、本命星「八白土星」の人は、本命星「三碧木星」・「四緑木星」の人から力を弱められる(弱化される)関係にあります。
また、土星→水星(土剋水)なので、本命星「八白土星」の人は、本命星「一白水星」の人の力を弱める(弱化する)関係にあります。

比和

本命星「八白土星」の人は、自分と同じ土星グループである本命星「五黄土星」・「八白土星」の人と良いことはますます良くなり、悪いことはますます悪くなります。

 

五行論は、それぞれの性質がどのように作用するかを示した基本的な考え方になり、決して良し悪しを判断するものではないということを、あらためてここに強調したいと思います。
良くないと考えられがちな「相剋」は、力を弱める・弱められる関係にありますが、自分が誤った方向に進もうとするのを止めてくれたり戒めてくれたりする存在でもあるのです。

上記の五行論以外にも、九星気学では「二生の関係」や「同会」、「安心星」、「対面星」というものがあり、他人との関係性を明らかにする手法が用意されています。

宿曜占星術での相性はどのように見るの?

宿曜占星術では、まず生年月日から 27、または 28 の「宿」と呼ばれるタイプに分類します。
その人の宿と相手の宿が、三・九の秘法というものを使って、どのような関係にあるのかを観ていきます。
その関係性については以下の種類があります。

命-命の関係:良くも悪くも似た者同士。縁の深い相手。
胎-業の関係:因縁が深くどこかでめぐり逢い力を合わせた後、別々の道を歩む
栄-親の関係:お互いが親しみ栄える
友-衰の関係:好み・感性が似ていて親しくなれるが衰退する要素を持つ
安-壊の関係:一方が平安であれば一方が破壊される
危-成の関係:対極の異質な者同士で対等・ライバル
※上記 6 つの関係のそれぞれで、「近距離」・「中距離」・「遠距離」の 3 種類の強度があります。

現時点では宿曜占星術を使ったサービスを提供しているわけではないので、具体的な内容については割愛します。

当たり前だが相性は単純ではない

九星気学の観点では相性が良くないが、宿曜占星術の観点で見ると相性が良い、といったケースを私はこれまでたびたび見てきました。

上述のとおり、単純に相性といっても、数秘術、九星気学、宿曜占星術、西洋占星術など、どのツールを使うかによって変わってきます。
美人の定義が時代によって変わるのと同じように、測るモノサシが違うだけで相性の良し悪しの結果は大きく変わるのです。

また、その人との関係性によっても大きく変わります。
友人、親友、恋人、配偶者、職場などのシチュエーションを考慮していくと、相性の良し悪しの結果が変わってきたりますよね。

それは人間関係の難しさを表しているのかもしれませんし、またそれが面白いところなのかもしれません。

それでも Unison✡works が相性を観ることをしない理由

結論から言うと「興味がない」です(笑)。

それを言うと身も蓋もないので、もう少しその理由について書いてみたいと思います。

もちろん自分にとってなぜか楽しくいれる人、心地よくいれる人、イラッとする人などがいるというのは事実だと思います。
私もかなーーーり人間関係に悩まされましたし、苦手な人ととことん向き合って腹割って話をした結果「コイツとは一生分かり合えねーな。。」と思ったこともありました(笑)。
根は悪い人じゃないことは分かっているからもっとその人の良い面をみようとか、合わないと考えてしまう自分が良くないのかなと考えてしまうとか、人間関係には悩みが尽きません。

その人が自分にとって良い影響を与えるかどうかは、必ずそこに「感情」が伴います。
一緒にいて楽しい、ワクワクする、イラッとする、悪くないけど何か違和感がある、などです。
ポジティブな「感情」が生まれると相性が良い、ネガティブな「感情」が生まれると相性が悪いと判断しがちです。
特に相性が悪いと感じると、その人を嫌う、攻撃する、正そうとする、避けるなどの行動を取ります。

しかし、よく知られている宇宙の真理があります。

あなたの目の前で繰り広げられる世界はすべて「あなたの内面の現れ」(鏡・うつしよ)である

つまり、あなたの目の前に現れる人は、あなたの人生という映画(ストーリー)に出てくる役者であり、あなたの内面にあるものを体現して気づかせてくれる存在でもあるのです。
それに伴う湧き上がる「感情」が、あなたの内面の色々なことを気づくように促しています。

例えば、駅のホームで電車が来るのを人の列の後ろに並んで待っていたとします。
そこにあなたの前におばちゃんが割り込んで来たら、あなたはどう思うでしょうか?

①怒り:ふざけんな。ルールを守ってちゃんと並べよ!
②悲しみ:私が並んでるのに私の存在を無視された気がする・・・
③フラット:特に感情が動くことはない

①は怒りという感情とともに攻撃対象が相手(割り込みした人)に向かい、②は悲しみという感情とともに攻撃対象が自分に向かっていますね。
①はルールは守らなければならないと考えている人に多く、②は自己肯定感が低い人に多いように感じます。
そして、その更に奥には過去(特に幼少期)に無理やり抑え込んでた想いが隠されています。
「決められたルールを守らないと褒めてもらえない」、「本当はしたいことがあるけど我慢してルールに従ってる」、「ルールを守れないのは悪いことだと躾けられた」などなどです。
このような幼少時代などに培われた抑圧している想いが源泉となり、そのことを気づかせるために「感情」を伴って「割り込んできたおばちゃん」というキャストがあなたの人生という映画の 1 シーンとして現れたのです。

そして、その 1 シーンをそのまま放置するか、その伏線を回収すべく本気で向き合うかは、あなた自身に委ねられています。
そのまま放置し続けた場合は、いろんなキャストがいろんな方法を使って繰り返し現れてくることになります(笑)。
そして本気で向き合った場合は、同じようなことは起こらず③の状況になっていくことでしょう。

偏見かもしれませんが、相性を観て欲しいということは、自分にとってその方がプラスな存在なのかマイナスな存在なのかを他人に決めてもらいたいという気持ちの表れかもしれません。
そのため、その人に対して湧き上がった「感情」をとおして自分をしっかり見つめた上で「自分はどうしたいのか」を自分で決めるということが何よりも大切だと Unison✡works は考えています。

それが、Unison6works では相性を観ることをしない理由です。

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